件名:市民プロデューサー通信 第177号 ──────────────────── 2010.0830発行 vol.177 ─── ╋╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━ ★ 市民活動プロデューサー通信 JCAPA ★ ┃ http://www.jcapa.com/ ━╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━ □市民活動プロデューサーとは? 「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、 様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベー ションを、経済性も無視せずに創り出せる人」のことです。 -----------------------◆ も く じ ◆----------------------------- ■1■ CSO(市民社会組織)ニューズ・セレクション(5) 「淡海ネット(大津市)がNPO支援で新基金設立」 ■2■ エッセイ:「蜜蜂物語騒動記」(2) ■3■ 黒ビールでも飲みながら(154) 「B・スプリングスティーン『アメリカン・スキン』」 ■4■【広 場】自由に発信するコーナー <PR> ---------------------------------------------------------------------- ★書く力、書く参加!「市民ライター通信」定期購読は下記アドレスから。 http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/contents/register.html ---------------------------------------------------------------------- ★『市民ライター入門講座〜デジタルライターのすすめ〜』 (吐山継彦 著・総合電子出版社・本体1500円+税)発売中!! !ご購入の際は、ぜひ当協会の ホームページ http://www.jcapa.com/ よりお願いいたします。 ---------------------------------------------------------------------- ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ CSO(市民社会組織)ニューズ・セレクション(5) ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆「淡海ネット」がNPO支援で新基金 京都新聞の報道によると、「淡海ネットワークセンター」(大津市)が来年 4月に滋賀県で活動するNPOや市民団体を支援するため、個人や団体、企業 などが寄付する基金「未来ファンドおうみ」を設立する。この基金は、寄付す る側が地域や活動内容を指定する「冠基金」を創設できるのが特徴で、市民が 市民を支える地域づくりを目指す。 「冠基金」は、寄付金が30万円以上の場合、寄付者が助成する団体の活動地 域や分野などを指定して、名称を決められる。寄付の使い道を細かく設定でき ることで、活動団体を通じて寄付者の思いを地域に生かすことができると期待 される。 指定のない寄付金は従来と同様に「おうみNPO活動基金」に積み立てられ、 NPOや市民活動団体に助成される。助成は年1回の募集で、来年度分は今年 12月に募る予定だ。 助成を受けた団体の成果や情報を広く発信し、次の寄付につなげる好循環を 目標にしており、同センターは「一人一人の寄付は小さくても、集めることで 地域を支えることができる。小さな志がたくさん集まってほしい」と協力を呼 びかけている。 同センターは2002年に「おうみNPO活動基金」を立ち上げ、これまで に延べ95団体へ総額約1億300万円の助成を行ってきた。来春から公益財 団法人に移行することを機に、寄付する側の意向を反映した多様な支援ができ るよう、未来ファンドおうみの設立を決めた。 問い合わせは同センターTEL077(524)8440。 ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ エッセイ:「蜜蜂物語 騒動記」(2) ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 桜の花咲く頃、4月に手作りの巣箱に入り巣作りをはじめた我が家の蜂達。 朝早くから暗くなるまでブンブンと飛び回り、蜜集めに忙しい。 ところで世の男性が自嘲的に「まるで働き蜂のように……」というけれど働 き蜂はメスでオスはただ繁殖のためにだけ、働きもせず日がな一日すごしてい ることをご存じでしたか?私は働き蜂はオスだとずっと思っていました。不覚。 とにかくメスの働き蜂は巣箱に帰ってくる時は黄色い団子のようになってい る花粉を抱えています。蜜と共に花粉も持って帰ってくるんでしょう。けなげ です。そんな蜂達の蜜を横取りするんですから罪なことです。 とはいえ9月も終わりになるとそろそろ蜂蜜の採取時期である。刺されるの は嫌だから採蜜は連れあいに任せ、遠巻きに見ながら口を出すことに。手作り の巣箱は単純な作りのため箱の中は仕切りのない洞のような状態である。その 中に作られた巣を掻き取るのであるが、なかなか難しそうである。びっしり巣 が作られた巣箱は重く動かすことができず,巣を採るのも力がいりそう。ネッ トの着いた帽子をホームセンターで買ってきて作業するのだが網が邪魔でつい つい網を上げて作業する。 蜂も巣を壊されているのだから巣の廻りで大騒ぎ。たまには刺される。 掻き取られた巣は蜜をたっぷり含んだ黄金色をしており、とても美しい。ハ ニーカムと言われる六角形の巣も規則正しくて素晴らしい。見学にきていた知 人の6才のこどもが、初めは蜜を指ですくってなめていたが思わず、巣ごとつ まんでパクリ。顔をしかめて巣をはき出していた。これから蝋を採るんだから そりゃ、まずいだろう。 逃げ切れなかった蜂も一緒に蜜の中で動いている。つまみ上げて水洗いをし て放してやったが、羽根に蜜が付着して回復不能な蜂も多かった。冬越しのた めに、巣箱の巣は全部採らず1/3程残しておく。そして蜂蜜を絞る作業である。 さらしの袋に蜜でいっぱいの巣を入れステンレスの寸胴鍋の上に吊しておく。 黄金色の蜜がぽたりぽたりと鍋の中に落ちていく、プロならこんなことはせず 遠心分離器を使うのだろうが、こちらにはそんな物はないし高くて手も出ない。 ローテクで行くしかない。蜜の濃度が濃く粘りがあり簡単に落ちてくれない。 結局3昼夜くらいかけて採ったが、最後はぎゅうっと搾り取る。きちんとは量 ってはいないが3〜4L は採れたと思う。 その蜜は自慢話と共にあちこちに配られ、我が家の食卓にものぼり今年の採 蜜時季を迎えてそろそろ底をつきかけた。ちょうどいいくらいである。蜜の味 のすばらしさと共にファンは増えチャレンジをはじめた人も数人いる。 ただ、趣味であっても、自治体によって異なるが蜂を飼うについては届けが 必要なところが多いのでご注意。 蜜を味わうところまでは順調だったが、この後「世の中そううまくはいかな いよ」ということが続くのである。 その話は次回に。 (sakura) ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ 黒ビールでも飲みながら……(154) by thayama ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆B・スプリングスティーン「アメリカン・スキン」 ▼遅ればせながら、アメリカのロック・ミュージシャン、ブルース・スプリン グスティーンにハマっている。ブログにも書いたが、つい最近、天神橋筋商店 街をぶらついていて偶然入ったCDショップで彼の三枚組の輸入盤アルバムを 見つけ、定価3千円のものが2千2百円で売っていたので、思わず買ってしま ったのだ。 ▼ぼくら団塊の世代前後の年齢の者にとってスプリングスティーンは、ボブ・ ディランやニール・ヤング、ビートルズやストーンズなど、60年代から70年代 にかけて最も活躍したミュージシャンより少し遅れてきた世代である。1949年 生まれだから、日本流に言うと、団塊世代の殿(しんがり)ということになる のだが、レコードデビューしたのが73年で、75年の3作目のアルバム「明日な き暴走」で大ブレークした。 ▼おそらく日本でも、このアルバム発売あたりから盛んにFM放送などで、 「ボーン・トゥ・ラン(邦題「明日なき暴走」)」がかかっていたのだろう。 ものすごくキャッチーなリズムとメロディーで、「なかなかエエやん」とは思 ったが、歌詞を詳しく検討したわけではなかった。というか、アルバムを購入 しなかった。この時期にはかつてほど音楽を聴かなくなっていたのだと思う。 まあ、いろいろと忙しかったのだろう。 ▼そして、1984年にリリースされた7番目のアルバム「BORN IN THE U.S.A」は、 ロック音楽史上に輝く超大ヒットとなった。最初の2日で65万枚を売り尽くし、 アメリカ国内だけで1200万枚、全世界で2000万枚以上のビッグ・セールスを記 録。この年、彼はグラミー賞の最優秀ロック・ヴォーカリスト賞を受賞した。 アルバム・タイトルと同名の曲は、ブルースの「ボーン・イン・ザ・USA」 の印象的なリフレインのため、ぼくは何となくアメリカ礼賛の歌だと思ってし まったのである。 ▼あにはからんや、今回買ったアルバムに付いていた歌詞カードを見てみると 礼賛というよりはむしろアメリカ社会批判の感じが強い。他の作品の歌詞を見 ても、アメリカの明るい面より暗い面を歌っている曲が多い。 ▼例えば、「アメリカン・スキン」という曲は、99年2月4日にアフリカ西岸 ギニアからの移民、アマドゥ・ディアロが4人の白人警官によって射殺された 事件を題材にしたものである。この曲の出だしは「41(forty one)shots(41 発の銃弾)」というフレーズがあたかも祈りのように静かに8回も繰り返され る。ウィキペディアによると、この事件の経緯は下記のようなものだった。 ▼「1999年2月4日の早朝、ディアロは、食事から戻り自宅近くでたたずんでい た。 そのときに、近くを通りかかった4人の私服の白人警官が、彼の容貌が手 配中の連続強姦犯人に良く似ているように見えたため、彼を取り調べようとし た。白人警官たちの主張によれば、彼らは大声で自分たちが警官であることを アピールした後、身体検査を行うので一歩も動かないように命じた。しかしデ ィアロは、彼らの警告を無視し、ポケットに手を突っ込んだ。白人警官達は、 ディアロが銃を取り出して自分たちを撃とうとしていると判断し、自分達も即 座に発砲した。白人警官達は合計で41発の弾丸を撃ち込み、うち19発がディア ロに命中。ディアロは即死した。その直後、警官達はディアロがポケットから 何を取り出そうとしていたのか調べたが、彼のポケットには銃はなく、財布し か入っていなかった。」 ▼ブルース・スプリングスティーンは、この事件について次のように歌う。 (括弧内の試訳は筆者によるものです) Is it a gun, is it a knife(それは銃なのか、ナイフなのか) Is it a wallet, this is your life(財布なのか、いや君の人生[命]だ) It ain't no secret (秘密じゃないよ) It ain't no secret (秘密じゃないよ) No secret my friend (ねえ、秘密なんかじゃないんだよ) You can get killed just for living(生活しているだけで殺されるかも…) In your American skin(アメリカ人の皮を被って生きていこうとすれば) ▼同曲はアメリカ社会に多大なセンセーションを巻き起こした。NY市警組合 の幹部は、「事件の傷を癒す時期に、この曲は傷口を開くもの」と反発。警察 官たちに、マディソン・スクエア・ガーデンでのブルースの10回連続コンサー ト(2000年6月)をボイコットし、会場警備の仕事もしないようにと呼びかけ た。また、公演の初日にはブルースに感謝の意を表明していたアマドゥ・ディ アロの両親が招待された。 ▼ニューヨーク高等裁判所は2000年2月25日に2日間の審理を行い、黒人と白 人の両方を含む陪審員たちは起訴された警官4人を無罪と判定。判決後、警察 の暴力行為と人種差別に対する大規模な抗議デモが各地で発生した。デモは何 週間も続き、1700人あまりの逮捕者を出す。著名人のデモ参加者も少なくなか ったという。日本ではあんまり知られていないけど。 ▼2000年12月3日、全米有色人種地位向上協会(NAACP)がブルースに、 「ヒューマニタリアン・コミュニティ・サーヴィス・アワード」を授与。直接 的には「アメリカン・スキン」がディアロ事件への社会的関心を高めたことに あるようだが、彼の長年にわたる様々な社会貢献活動が人道主義的(ヒューマ ニタリアン)であると認められたのである。白人のエンタテイナーが同賞を受 賞するのは極めて異例のことであるらしい。(この項はウィキペディアのほか、 Sony Music Japan International Inc.の下記HPを参考にさせていただいた) URL:http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/BruceSpringsteen/history/index.html ▼それにしても、ニール・ヤングの「オハイオ」と言い、ブルースの「アメリ カン・スキン」と言い、米国のロッカーたちは、楽曲を通じて社会的にプロテ ストを行うデモクラティックな土壌があるのだろう。日本のスーパースターと 言われるEちゃんやK田くんも、ロッカーを豪語するなら、個人や友人、家族 などの親密圏を超えて、社会的に意味のある楽曲の一つや二つ創ってみんかい! と言っておこう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■広■■ みんなで自由に発信するコーナーです ■場■■ 投稿歓迎! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ --------------以下【転送歓迎】---------------------------------------- -------------------------------------------------------------------- イベント:世界を変える買い物の仕方 〜市民目線のCSR調査からみた「CSRのこれから」〜 -------------------------------------------------------------------- CSRを応援する市民NPOネット(当協会・幹事団体)企業の社会的責任 (CSR)をすすめるため、国内の主要企業、メーカーを市民の力で評価する 「Shopping for a better World(よりよい世界のための買い物ガイド)」 の製作の取り組みを行っています。今回は、その活動を広く紹介するととも に、事業者・NPO・学生など、立場の異なるステークホルダーにお集まり いただき、地域事例や全社的な取り組みを交えながら基準案への意見反映と 今後のCSRのあり方について考えます。 [日時]2010年9月1日・水曜日・18時30分〜20時45分 [会場]大阪NPOプラザ(大阪市福島区吉野4−29−20) http://www.osakavol.org/10/access/index.html [内容] 18時30分 基調講演「市民目線のCSR調査からみた『CSRのこれから』」 稻椣蘋源瓠米団衄鷄塚ア萋伊/祐超Z毀院‖緝粛Z氛タ 19時15分 パネルディスカッション「これからのCSRをどう進めるか?」 大野満氏(トヨタ自動車株式会社 総合企画部 CSR室長) 吉川公二氏((株)フェリシモ・コーポレートコミュニケーションG) 森岡孝二氏(関西大学 経済学部 教授) 20時30分 全体質疑 [参加費]1,000円(資料代込) [申込み] ◎メールの場合は、お名前/所属/住所/電話番号をご記入いただき、 件名を「CSRフォーラム申込」としてお申し込みください。 5日以内に、受付完了のご連絡をお送りします。5日経っても連絡がない 場合は、お手数ですがお電話にてご確認いただきますようお願いいたします。 ◎電話の場合は、下記電話番号に直接お電話ください。 申込先 NPO法人インターナショクナル(担当:菊池/岡本) 電話 080−7000−6648(10時〜19時) メール info@i-nsl.org -------------------------------------------------------------------- 「自治の学校」が、今年もやってきます! -------------------------------------------------------------------- ボランティア・NPOの活動の基盤となる民主主義や自治の理論をあらため て学びたい、新しい自治の実践事例を知りたい、という方にお勧めの学びや 話し合いの場です。 [日時と内容] 1.「『市民自治』をいかに実現するか。我々に問われていることは何か?」 [講師]福嶋浩彦氏(消費者庁長官、中央学院大学社会システム研究所教授) [内容]「市民の自立した活動」と「市民がコントロールする行政」による 市民自治をどのように実現すればよいのか。そのために、市民やNPOに できることは何か? 千葉県安孫子市で市民との協働に大きなチャレンジを され、「新しい公共円卓会議」委員も務めるとともに、8月には消費者庁 長官に就任されたばかりの福嶋氏とともに学びます。 [日時]2010年9月25日・土曜日・13時30分〜17時30分 2.「デモクラシーと市民世界の光景〜私たちは、21世紀の コミュニティーと「市民世界」を託す、次代の市民を育てているだろうか〜」 [講師]上野真城子氏(関西学院大学総合政策学部大学院教授、 関学アジア都市コミュニティー研究センター代表) [内容]一国内から、一国を超えて、急激に増大する多様な世界の課題に 私たちのデモクラシーと市民社会、そしてNPO/NGOはどう応えていか れるのだろうか。社会企業など、変貌する資本主義と混成経済の可能性を 展望しつつ、NPOセクターの内からの、新たな市民教育の構築の必要性と その地平を考えてみます。 [日時]2010年12月18日・土曜日・13時30分〜17時30分 3.「市民としての発想法とは」 [講師]立岩真也氏(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授) [内容]税、政治、労働、自由、生や死、障害者運動、所有、自己決定など 幅広いテーマについて、深く本質的に思考しようとする立岩氏。一つひとつ の物事の真理を探究するための「市民としての思考法」があるのだとすれば、 それはどのようなものなのでしょうか。 普段、なかなか聞くことのできない、新しい切り口のテーマです。 [日時]2011年1月15日・土曜日・13時30分〜17時30分 ----- [会場]大阪NPOプラザ(大阪市福島区吉野4−29−20) http://www.osakavol.org/volkyo/access/index.html [定員]40名 [参加費]全3回4,000円(1回2,000円) [こんなあなたにおススメです!]市民自治に関心がある人/ NPOと行政の協働に悩む人/民主主義とNPOについて考えたい人など ※詳しくは、9月以降に、下記URLをご覧ください! http://www.osakavol.org/ ─────────────────────────────────── ■編集後記 日本の人気のあるシンガー・ソングライターで、プロテストソングを書いた り、社会的なメッセージを発信したりしている人は本当に少ない。ファンが多 いアーティストこそ、言いたいことを言って社会的な影響力を行使すればいい のに、所属しているレーベルや保守的なファンに遠慮して、自主規制している のだろうか…。なんとも情けない話である。(thayama) ●「自分史」ブログ→(http://blog-jibunshi.seesaa.net/?1265270084) ───────────────────────────────────
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